須磨浦小学校 山本義和校長先生から
2012年 9月11日
関西私立小学校の校長先生方から「願書の書き方アドバイス」をいただいて、ご紹介してまいりました。で
も、願書に記入すべきところがごく少ない小学校もあり、そうした場合「願書の書き方アドバイス」をいただくよりは、「面接のアドバイス」をいただいたほう が、志願者と保護者の皆様のお役にたつのではないかと思い、記入箇所の少ない小学校の校長先生方には、「面接のアドバイス」をお願い致しました。
本日は、兵庫県神戸市にある須磨浦小学校の山本 義和校長先生に「面接のアドバイス」を頂きましたので、ご紹介いたします。どうぞ、参考にしてください。
〇服装:
・紺、黒系統のワンピース、ブレザー等。白のポロシャツ、ブラウス等。適度の長さのスカート、半ズボン。白靴下、履きやすい靴(決して汚れがない)。
〇待つ時:
・廊下を走り回ったり、大きな声で保護者や一緒に来ている友達に話したりしない。
・待っている間に先生や知人(友達の保護者等)に出会った時には、きちんと挨拶をする。
・「こうしなさいね。」とか念押しするようなことはしないで、ゆったりとした思いで待てるようにする。
※面接を待つ時は、「静かに待つ」という基本的な生活習慣も観察されています。平素よりお子様には、面接や慶事の折等大切な時(場所)、たとえば演奏 会、外での食事等に、騒いだり走り回ったりすることは、「行儀が悪いことであって、人の迷惑になる。」旨をきちんと教えておく必要があります。
〇個人面接:
・基礎・基本の生活習慣がついているかが問われます。
※挨拶、返事「はい」が気持ちよく言える。ドアの開け方閉め方を丁寧にする。椅子を座ったままくるくる回したり、届かない足をぶらぶらさせたりしない。 (大切な時には体を止めておくことができる子に育てる。) 終わりには椅子をしまう等、平素より実践し自然に行えるようにしておくことが大切です。
・質問の意味をしっかりと聞いて理解し、自分の言葉で答える。
※質問されている人の目を見ながら、答える。手を机の上に置いたり、ぶらぶらさせたりしない。表情が豊かであることも、平素からのしつけや人(友だち)との温かな関わりが出来ているかと問われています。健全健康な毎日を送ることが大切です。
・すぐに「分かりません」と答えないで、少しの間かんがえてもよいのです。
※返答できたかどうかよりも一生懸命答えている姿勢を観察されています。「ここまで考えたけれども、後は分かりません。」「もう、一度お願いします。」等、焦らないで、平常心で普通どおりに言葉を返したり尋ねたりすればよいのです。
・返答の折は、単語だけで答えるのではなく、1つの文、語尾(~です。~ます。)で答える。丁寧語には気を付けましょう。
〇親子面接:
・ 保護者への質問、お子様への質問と別れているので、子どもが戸惑っていても、横から口だししない。戸惑っていても、お子様の顔を優しく見て、安心させてあ
げるようにするくらいで、試験官に子どもに変わって答えたり、子どもが答えられない理由を、弁解の意味合いを持った言葉で返さない。
・保護者への質問は、受験雑誌に載っているような通り一辺倒の言葉ではなく、保護者の方の真の言葉で返しましょう。
・保護者の方も、面接をしていただいているという敬意を払われて、平素からの人との温かい会話や礼儀を見ていただくようにされたら良いと思います。
〇面接後:
・ 面接をしていただいたことに感謝し、丁寧な挨拶で学校を後にする。「あそこができていなかった。」「こんなふうに答えたらよいのに。」等、お子様が「だめ
だったんだ。」と自信をなくすような言葉掛けはされないで、「よくできたね。」と誉めてあげることも大切です。保護者はいつも、お子様の味方であってほし い。自信をなくすことなく、お子様自身が自分を肯定できるように育ててあげることが大切です。
須磨浦小学校 校長 山本義和
音楽の授業風景
「保護者はいつも、お子様の味方であってほしい。自信をなくすことなく、お子様自身が自分を肯定できるように育ててあげることが大切です。」って、須磨浦小学校の子ども達への接し方を表わしている、心に残るお言葉ですね。
山本義和校長先生、ありがとうございました。受験生の保護者の皆様、是非、参考にしてください。
創立110周年記念 音楽会