須磨浦小学校

◆山本義和 校長先生 インタビュー (2011.5.12)

 

     山本義和 校長先生

今回は、須磨浦小学校の入学試験についてご報告いたします。

 


 


入学試験は、
「先生のお話が聞ける子ども」、「友達の発表が聞ける子ども」、「自分の考えをきちんと言える子ども」、「自分のことは自分でできる子ども」、「我慢する勇気がある子ども」を観点に入学考査が行われます。

具体的には、
① 体育テスト・・・縄跳び、平均台、マット等を使用します。
② 言語・機能テスト・・・先生がお話をして、その指示が守れるかを見ます。また、箸や鋏の使い方、スモックの着脱等、基本的生活習慣が身についているかを見ます。
③ 生活診断テスト(ペーパーテスト)・・・かなり高度な問題も出題します。
④ ①・②・③のすべてにおいて、行動観察点が付きます。
のテストが行われます。

上記、各項目100点とし、4項目400点満点で総合的に判断いたします。

 


 

以上です。


山本義和校長先生は、須磨浦小学校の子どもたちに、勉強しかできない人ではなく、さまざまな経験を積んで豊かな心を持ち、一生の趣味をもち、自分だけでなく周りの人も幸せに出来る人になってほしいと語ってくださいました。

 

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                授業風景


山 本義和校長先生にインタビューをしている間に、音楽室から素晴らしい合奏が聞こえていました。あいにくの雨でしたので、校庭での体育の授業を見ることは出 来ませんでしたが、子どもたちの運動能力はかなり高く、運動会では高度な演技が披露されるそうで、毎年大いに盛り上がるそうです。7月に行われる「音楽 会」も、それは見事なものだそうです。「知力」も身に付けながら、人として豊かな人生を送っていくために絶対に必要な「体育」や「徳育」を大切にしている 須磨浦小学校ならではのことだなぁと思いました。と同時に、須磨浦小学校の中学進学実績はすばらしい。ということは、「体・徳・知」という須磨浦精神は全 人格者を育てることが出来るということなのだと思いました。


山本義和校長先生から、入学を希望する保護者の方へのメッセージがあります。
「きちんと挨拶をすることや、自分のことは自分でするという基本的生活習慣を身につけることは、学びの基本です。ですから、そういうお子さんに入学していただきたいと考えています。手をかけすぎることなく、見守ってあげて欲しいですね。」



東日本大震災の被災者の皆さんをなんとか元気づけたいと考えた児童が
白地の鯉のぼりに応援のメッセージを書きました。

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四倉支所 007       全児童で書きました。


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     皆さんの心はきっと伝わっていますよ。




 

子どもの笑顔を守りたい。幼児教室けいkids+の心です。

 

 

 

山本 義和校長先生インタビュー (2011年5月12日)

 

  2011年 5月12日 兵庫県神戸市にある須磨浦学園 須磨浦小学校、山本義和校長先生に須磨浦小学校の魅力について伺って参りましたので、ご報告いたします。

 

CIMG2167      山本義和校長先生と私

CIMG2178         須磨浦小学校

開校以来109年の長い伝統を誇る兵庫県最古の小学校「須磨浦小学校」は、社会で大きく羽ばたくことが出来る人材育成を理想に掲げ、少人数制だからこそ出来る「個性を見出し、豊かに伸ばしていく教育」を行っている小学校です。


校長先生は、山本義和先生です。山本校長先生は、ここ須磨浦小学校の卒業生です。
須 磨浦小学校は開校当時から、ずっと全学年1クラスだったそうです。現代では、少人数制の学校は多くなりましたが、109年前の少人数制というのは珍しかっ たと思います。時代を先取りした教育ですね。それは、この小学校が教育の重要性を痛感した神戸の教育・政財界のリーダー7人(廣瀬宰平、河上謹一、川崎芳 太郎、田中太七郎、鳴瀧幸恭、芝川又右衛門、廣瀬満正)によって創立されたことが影響していると思います。しかも、「体・徳・知」が教育方針なのです。 「知・徳・体」と「体・徳・知」は似ていますが、その違いは大きいです。知識の習得を第一にした「知・徳・体」が国家の方針であった当時、体づくりを最も 重視した「体・徳・知」の教育方針は画期的なものだったでしょうね。


「建学の精神」は「たくましい身体、思いやりと誇り、伸びやかな知性を育てる。」
             1、たくましい体と心を持った子どもを育てる。
             2、他者への思いやり、社会の一員としての自覚を育てる。
             3、豊かな感性を持ち、みずから学ぶ意欲を持った子どもを育てる。
             4、一人ひとりの能力を引き出し、国際性豊かな子どもを育てる。
             5、忍耐力と誇り高き精神を持った子どもを育てる。
と、まず「体」について書いてあります。

そして、第3代 鈴木光愛校長先生が大正10年に制定した校訓は、
                 1、からだを丈夫にせよ
                 2、よく学び よく努めよ
                 3、辛抱強くあれ
                 4、正直にして 親切であれ
                 5、言語・動作を上品にせよ
                 6、自分のことは自分でせよ
とあり、体づくりを最も重視した「体・徳・知」の理想を具現化したものなのです。
どんなに優秀でも、健康でなければ社会に貢献することは出来ません。そういう意味で、「体育」」が優先なのです。ですから、須磨浦小学校は小学校には珍しい体育専科を置き、兵庫県の私学では唯一、手作りの温かい完全給食を実施しています。

また「徳育」の為に、さまざまなことを体験させたり、多彩な行事を設けています。
日本の伝統文化を受け継ぎつつ、真の国際人に育つように茶道や陶芸や書道も体験します。

 

CIMG2175      本格的な茶室「翠涛庵」

CIMG2174         充実した楽器

「知育」については、少人数教育ならではの個別指導を徹底しています。一人ひとりの夢、個性、才能を大切にして、将来の進路まで考えた指導を心がけていま す。昨年度の中学進学実績も素晴らしいです。これまでは公開していなかったそうなのですが、今回は教えていただきました。
      卒業生男子24名中 
          灘 中学校   4名
          甲陽中学校  3名
          六甲中学校  3名
          白陵中学校  3名
          その他 関西学院中学校、啓明学院中学校、甲南中学校など
          公立中学校 2名

     卒業生女子12名中
          神戸海星女子学院、親和女子中学校、甲南女子中学校など
          公立中学校 1名

 


次回は、入学試験についての情報をご報告いたします。


 
子どもの笑顔を守りたい。 幼児教室けいkids+の心です。