関西学院初等部

◆福田靖弘 校長先生 インタビュー (2012.6.2)

 

2012年 6月2日

今年4月に関西学院初等部校長先生に着任された福田靖弘先生にお会いして、今のお気持ちを伺って参りましたので、ご報告いたします。

CIMG3722関西学院初等部校長 福田靖弘
1976年 関西学院社会学部を卒業今年の抱負は「率先垂範」です。

在校生のお手本は6年生。6年生の手本と見本は教職員。だから、「率先垂範」だそうです。



福田靖弘校長先生のご紹介をする前に、関西学院初等部についてご紹介いたします。

関 西学院は、伝道者の育成とキリスト教主義に基づく青少年教育をめざし、1889(明治22)年にアメリカ・南メソジスト監督教会の宣教師、ウォルター・ ラッセル・ランバスによって設立されました。ランバスは日本をはじめ世界4大陸で伝道、教育、医療活動にあたり、グローバル・サーバント(世界への奉仕 者)としての生涯を送りました。ランバスの精神は今日、広い教養と高い人間性・専門性を持ち、創造力、課題発見・解決能力、実行力を生かして、世界で貢献 できる人物を育成する関西学院の教育理念の根幹になっています。(関西学院初等部ホームページから)

美しい初等部校舎
関西学院初等部は、幹の太い総合学院として関西学院の建学の精神を身につけた学生を小学生 から育てたいという思いから、2008年4月に宝塚キャンパスに開校しました。そして、キリスト教主義に基づく全人教育をめざす関西学院の初等部として 「豊かな人間性を育てること」、「見えないものに心を傾け、夢を育むこと」に力点をおいてきました。

「ベーツ・チャペル」

初等部の一日は、ベーツ・チャペルで賛美歌を歌い、説教や感話を聴き、朝の祈りをささげることから始まります。スクールモットー“Mastery for Service”の意味を分かりやすいよう「世の中のために、人のために行動する」と訳し、日常のさまざまな場面でこの精神を芽生えさせるよう取り組んでいます。

 

CIMG3726教室の外は自然芝です。児童はこの芝生の上で遊ぶのが大すきだそうです。
ベンチで絵本の読み聞かせをすることもあるそうです。

CIMG3700ゆったりした教室。1クラス30名 1学年3クラスです。

関西学院がめざす子どもを育てる3つのコンセプト
キリスト教の教えに基づく、たくましい生き方の育成(意志)
Spirit・・・「見えないもの」に気づく、豊かなたましいを育てる。
教育手法 縦糸教育と横糸教育

豊かな情操と国際感覚を持った世界市民の育成(情操)
Future・・・知的好奇心と出会い、未来へつなぐ力を育てる。
教育手法 関西学院の初・中・高・大一貫教育

真理を探求する、確かな基礎学力の育成(知性)
Intelligence・・・個性を伸ばしながら、高い知識、能力を育てる。
教育手法 ハンドメード教育とテーラーメード教育

クラスルームの間仕切りを取り払うと、こんなに広くなります。

関西学院初等部のホームページはこちらです。

これまでに、けいkids+ブログ内でご紹介した関西学院初等部はこちらをご覧ください。


福田靖弘校長先生のお話をご紹介いたします。

「今 年度は、「夢みる心 叶える力を育む学校 ~良き子から善き大人へ~」を合言葉に教育を深めてまいります。学校で学んだことが生かされる家庭、家庭で育ま れた力が伸びる学校でありたいと願っています。そして、何よりも子どもたちが、スクールモットーである“Mastery for Service”を日々積み上げ、深く心根に宿すことができるように指導して参りたいと考えています。内なる声を聴き、見えないものにこころを傾ける。神 は細部に宿ります。平凡なこと、当たりまえのことを淡々と行い続けることが、一番難しいことなのかもしれません。正直な子、善良な子、誠実な子がみとめら れ、静かであたたかなる賛辞が届けられるステージ、それが関西学院初等部です。子ども一人ひとりの居場所があり、一人ひとりが輝く場である関西学院初等部でありたいと願っています。
関西学院大学の学生に調査してみますと、87.9%の学生が関学ライフに満足し、卒業生の約83.5%が、自分の子どもや身内に関西学院を勧めたいと思っているそうです。その結果は、関西学院が恩師に出会える学校だと言えるのものではないでしょうか。



関西学院初等部に伺ったのは初めてでしたが、とても高潔な雰囲気な学校で、非常に興味が湧きましたので、この後、色々と質問をしましたが、福田靖弘校長先生は丁寧に答えてくださいました。

「関西学院初等部の児童たちについて、どのような印象を受けましたか?」
「関西学院初等部の児童たちは、対話力があると思います。会話力ではなく対話力があるのです。見知らぬ相手と話すことに怖れがありません。何故なら、好奇心が強いからです。これは、魅力的なことですね。関西学院初等部の児童は素敵な大人に成長すると思います。」


「初等部の校長先生に着任されたわけですが、初等教育についてどうお考えですか?」
「初 等教育の児童は、色の付いていないお子さんです。これから、色を付けて行くのです。だからこそ、初めの一歩にずれがあってはなりません。それ故に、初等教 育は尊くて重い教育だと思っています。そして、関西学院初等部がこれから向かう先は、初等部の児童に“Mastery for Service”(世の中のために、人のために行動する)を理解させ、どう実践させるかです。自分が落としたゴミは分かりませんが、他人が落としたゴミは 分かります。そのゴミを当たり前のように拾って捨てることができる事ができる人になって欲しいのです。」


「関西学院初等部への入学をご希望されているご家庭へのメッセージをお願い致します。」
「普 通のことが普通にできれば良いのです。年齢相応の発達で良いのですよ。各ご家庭の「幸せの価値観」が、お子様を包みますので、「幸せの価値観」に包まれた ありのままのお子様の姿を見せていただければと思います。子どもらしい自由闊達さのあるお子様の入学を希望しています。どうぞ、お気軽に入試関連行事に参 加して、関西学院初等部の児童たちの子どもらしい素直な笑顔をご覧になってください。」

以上です。福田靖弘校長先生、ありがとうございました。


関西学院初等部さんの、今年の入試関連イベントが大変好評の様です。
福 田靖弘校長先生の教育論には勿論のことですが、初等部の子どもたちの姿を捉えたムービーや副校長先生の話などにも、涙をみせる保護者の方がいらっしゃるそ うです。5月12日に行われた体験授業・施設公開には700名を超える方々のお申し込みがあり、大変な盛り上がりを見せました。そして、多くの方々から、 これまでを違う関西学院初等部への期待の言葉を頂いているそうです。これからの初等部の活躍は、目が離せないですね。
 

 


子どもの笑顔を守りたい。幼児教室けいkids+の心です。