はつしば学園小学校

◆小山久子 校長先生インタビュー (2013.1.7)

大阪府堺市にあります「はつしば学園小学校」の小山久子校長先生をお訪ねして、私立小学校校長として初めての入学試験についての感想をお聞きしてきましたので、ご紹介いたします。

はつしば学園の校訓は「誠実・剛毅」
建学の精神は「誠実・剛毅を校訓とし、剛健な体力を練り、自治と責任を重んじ、謙譲と、
礼儀を尊ぶ人格の形成を図り、知・徳・体の調和のとれた全人教育をめざす。」


 

はつしば学園小学校 

                 小山久子校長先生

小山久子校長先生のお話をご紹介いたします。

は つしば学園小学校の校長に着任して、初めて私立小学校の入学試験を経験いたしました。受験生とその保護者の方々も緊張されていたと思うのですが、私も大変 緊張いたしました。受験生のご家庭の皆様は「はつしば学園」の建学の精神を理解していただき、更に本校の充実した学習内容や進学実績を認めてくださった上 での入学希望ですので、保護者面接をさせていただいておりましても、学問に対する熱心さと本校に対する期待を深く感じました。

本校は、今 春創立10周年を迎える新しい学校です。ですから、伝統の中で生徒が生徒を育てるという点では伝統校にはとても追いつけません。でも、伝統に縛られない動 きが出来ることが新設校の魅力でもあると思うのです。保護者にとっても意見の言いやすい雰囲気ですし、学校としましても改善することに迷いがありません。 これからも、新設校の強味として、保護者や卒業生等の要望をお聞きしながら、足元を固めてまいりたいと思っております。学習面においては、受験校にありが ちな「教え込み」に陥っていないかを再検討しています。子ども達が学ぶことから逃げないで、夢をもって人生に向かっていくことが出来るように、喜びをもっ た学習を進めてまいります。学習において、基礎学力の充実は当然なされるべきことですが、基礎学力の基盤となる心は楽しいことだと思うのです。

「学 ぶ」内容は時代によって変化しますが、「学ぶ姿勢」は今も昔も変わらないと思います。それはつまり、「人との関わり方」だと思うのです。子どもと教師、子 どもと子どもの関わりによって「学び」は進みます。本校の児童たちが、授業中に「分からない」と言うことに特別な「勇気」を必要としていません。「分から ない」と、先生やクラスのお友達に言えるということがもうクラス全体の関係が円満だということです。生徒と先生が互いを認める気持ちをもっていることが生 徒と先生の距離を近づけます。距離感の近い生徒と先生だからこそ、分からない時は分からないと言えますし、喜びをもって学習を進めることが出来るのです。 そして、先生と生徒の信頼関係を築くカギは、生徒の話を聞くことから始まると思います。


以上です。小山久子校長先生、ありがとうございました。

 

 

はつしば学園小学校


平成25年1月8日発行「小学校だより 第11号」の中の、小山久子校長先生のお言葉の一部を紹介します。
これまでの学校教育で は多くの場合、一つの正解を求めて取組んできました。しかし、実社会では正解がないことや正解が多様に存在することが多くあります。今、子どもの未来を考 える時、他者と対立的に自らの見方、・考え方・感じ方に固執するよりも、他者のそれを受けとめつつ自らをより高めていくことの方が、未来を生き抜く子ども の学びのあり方として相応しいと考えます、また、豊かな生き方につながる学びの在り方だと考えます。このことは日々の授業の中で身に付けていってほしいと 思います。そのための授業の在り方として、
◆子どもと教師、子どもと子ども、子どもと教材との関わりと大切にした授業展開に努めます。
◆人の話を≪聴く≫ことを大切にした授業展開に努めます。≪聴く≫ことは相手を受け入れるということです。人として大切な他者の人権を守る行為の第一歩です。
◆子どもの心の豊かさは、互いを受け入れ合うことから育ち始めます。自らの存在を認められていると感じるところから育ち始めます。
◆これらを基盤とした授業の中で、互いが持てる力を十分出し合い触発し合うことによってなお一層学力が向上します。
この授業指針を「未来のための学び」(基礎学力の充実・英語教師・幅広い体験学習・しつけ教育)の基盤とします。私立だからこそ実現できる充実した学習環境の基、「未来のための学び」を深めてまいります。何よりその教育を実現できる教員の資質を高めてまいります。

 

 

はつしば学園小学校
   創立10周年記念事業の一つとして校内アスレチック広場をリニューアルしました。
           ますます、子ども達の人気スポットになりました。


次は、「はつしば学園小学校」の新たな取り組みをご紹します。
放課後預かり学習・課外教室開始
2012 年5月から、放課後の預かり学習(17:00まで無償預かり)を始めました。これは、近年働きながら小学校に通学させている保護者が増えており、少しでも 学校という安全な場所での預かりを希望されていることにお応えするものとしてスタートしました、低学年を中心として、毎日20人余りの児童が参加しており ます。児童は、宿題をすませたあと、大好きな本を読んだり、お絵かきをしたりと思い思いに過ごしています。10月以降は時間を最大19:00まで延長 (17:10以降は有償500円)しております。また、同じく放課後の活動として課外教室を10月より始めました、今年度は体操クラブ、ダンスクラブ、英 語教室を開講。申込を受け付けたところ則満員のクラスがあったほどでした。来年度よりさらに新しい教室の開講を目指してまいります。

 

 

はつしば学園小学校
これも創立10周年事業の一つで、2・8・10号館の階段にステップアートになる絵画を作成しました。



2013年2月9日(土)「英会話体験」の詳細はこちらをご覧ください。

平成25年2月16日(土)「公開授業研究会」の詳細はこちらをご覧ください。

 


◆小山久子 校長先生インタビュー (2012.5.30)

2012年 5月30日

大阪府堺市にある「はつしば学園小学校」に行って参りました。
「はつしば学園小学校」は、今年、4月に小山久子先生が校長先生に着任されました。小山久子新校長先生に、これから「はつしば学園小学校」をどのような高みを目指して導こうと計画を立てていらっしゃるのか、お話を伺って参りましたので、ご報告いたします。

CIMG3844同敷地内には、小学校棟以外に、
初芝立命館中学校と初芝立命館高等学校があります。
広い運動場、体育館、プール等もあります。

CIMG3846小山 久子 新校長先生
これまでは、公立の小学校で校長先生をしていらっしゃったそうです。


校長としての抱負を伺って参りました。

は つしば学園小学校の子ども達、そして、子どもたちを送っていただいている保護者の方々に、はつしば学園小学校を誇りに思っていただきたいと思います。はつ しば学園小学校に来てよかったと、どなたにも思っていただけるように、より教育活動の充実、質の高さを求めてまいりたいと考えています。

子 どもたちは、人やものとコミュニケートしながら学んでいきます。コミュニケートしながら、自己を見つめ、自己と対応しながら、学んでいきます。教育活動展 開の基盤として大切なのが、心をほぐしてコミュニケートできる子どもと教師の信頼関係、子どもと子どもの信頼関係です。子どもと教師の関係がそのまま子ど もと子どもの関係に映し出されます。ですから、互いに信頼し合い、尊重し合える関係を基盤とした学びの場づくりを工夫していきたいと考えています。そし て、そのような基盤の上に立って、質の高い授業、教育活動内容を展開していきたいと考えています。

教育の質を上げるためには、教師の指導 力をアップすることが大切ですが、教師の指導力の中でも、自分の気持ちを押し付けるのではなく、「子どもを理解し、子供を見取る力、保護者の気持ちに寄り 添う力、そして授業力」をさらにアップして行きます。これが出来なければ、良い先生とは言えないと思います。そのためには、校内でも研究授業を繰り返し、 校外の先輩方の指導もいただきながら各教科の教材研究を重ねて、単発のものにせず、長期的年間計画として着々と取り組んでいきます。
教師の指導力を上げることが、子どもたちに力を付けていく第一の方法だとも思います。

はつしば学園小学校の子どもたちの「未来のための学び」として、
①基礎学力の充実
②英語教育
③幅広い体験学習
④しつけ教育  
を揚げています。10周年という節目の年に、改めて、掲げていることを徹底して指導していきたいと考えています。


以上です。次に、以下の5点についてお聞きしました。

1、学校の特徴は?
はつしば学園は、幼児教育・初等中等教育を担う総合学園です。はつしば学園小学校は、その一貫です。学園内の3中学校、初芝立命館、初芝富田林、初芝橋本への進学、外部中学校への進学と、進学先の選択幅が広いことが特徴の一つでです。
そして、教育理念として「夢と高い志、挑戦、そして未来創造」のもと、社会で貢献し、世界で活躍する創造的な人材の育成をめざしていることも、特徴の一つです。

 

2、学習面の特徴は?
基礎学力の充実です。そのために、土曜日授業、1年生からの英語学習、チャレンジ学習、グループ・ペア学習等を取り入れています。
低学年では、百玉そろばん、音読・暗唱・百ます計算、辞典学習、カード学習が、
中学年・高学年では、習熟度別授業や教科担任制(専科制)は勿論の事、中学校進学対策ゼミ、放課後学習ロングが特徴です。

英 語教育は、大変緻密に組み立てられたPLSシステムに従って、スパイラル方式で、スピードのある授業展開を行っていまして、卒業時には日常会話ができるこ とを目標にしています。学校の学びを実践へという事で、教室内の学習で終わることなく、カナダへのホームステイ、イングリッシュサマーキャンプ、国際交 流、レシテーションコンテスト、学校行事への取り入れ(修学旅行、レインボー遠足)等の多彩な行事を用意しています。

英語授業についての詳細は、けいkids+ブログ内でご紹介しました、
はつしば学園小学校の英語授業報告をご覧ください。

「し つけ教育」は、挨拶やマナー、ルールなど当たり前のことを当たり前にする心を育てるものです。校内・校外における挨拶の実施や、食事や目上の人との会話、 茶道など、その時々に応じた礼儀作法を身につけたり、集団生活のルールやマナーを学び、人と人とのかかわりに必要な協調性を身につけるように指導していま す。

3、行事面の特徴は?

校 外学習が多いことが特徴の一つです。学校を出て公園での遊びや、駅体験、町探検などの身近な場所で、自然や社会の仕組みを学ぶことを目的にしています。同 時に、仲間との協調性や社会性などの「人間力」を養うことも目的です。また、全学年の宿泊行事、レインボー遠足、お弁当の日等のさまざまな行事を用意し て、普段の生活ではなかなか学べない自主・自立精神を養うようにしています。

今年からの新しい取り組みとして、学童保育が5月から始まりました。これからますます充実するようなので、楽しみです。ご関心のある方はお問い合わせください。



CIMG1349児童の人気ナンバーワンスポットの「アスレチック広場」です。

4、はつしば学園小学校の児童たちに、どんな子供に育ってほしいですか?
「思いやり」、「大らかさ」、「真摯にものごとを受け止めるまっすぐな心」を持ち、世界で活躍できる総合的な力(社会的参画力・創造力)を持った子供に育ってほしいと思います。

5、入学希望者へのアドバイス

日 常生活の中で、基本的社会性を身につけるようにお声掛けください。健全な家庭生活のなかで、公共施設を使用する時のルール等を教えてください。そして、自 分の身を守り、自分の身の回りの事は自分でできるように導いてください。人間としてのバランスの良さを大切にして、子育てをしていただきたいと思います。

 

以上です。



小山久子校長先生は、パワーがのある方のように思いました。
改革したほうが良い!と思ったら、即実行する先生だと思いました。


CIMG3848玄関を入ってすぐの所にエントランスコーナー
読書をしたり、水生動物の観察が楽しめます。


はつしば学園小学校「教育顧問」である、隂山英男先生のメッセージをご紹介いたします。

「大 阪初芝学園は、私たち立命館学園とともに、確かな歩みを続けている学園です。私は大阪府の教育委員として大阪府の公立学校を支える仕事をしていますが、大 阪の学校が切磋琢磨するためには、私立学校が自由にして大胆な発想で、新しい教育への挑戦をしていくことが重要だと思っています。そうした環境の中、私は 大阪初芝学園が大阪の学校をリードしていることを頼もしく思っています。特に小学校は創立10年の節目を迎えています。若い学校ではありますが、確かな実 績が積みあがってきています。今後とも確かな教育成果で新しい時代の教育を創造する大阪初芝学園に、私は明るい未来を感じています。」 ~教育顧問 隂山 英夫 学校パンフレットから~



これまでに、けいkids+ブログでご紹介したはつしば学園小学校のレポートは

こちらをご覧ください。


子どもの笑顔を守りたい。幼児教室けいkids+の心です。

 

 


2011年 6月21日(月曜日)
大阪府堺市にある「はつしば学園小学校」の 志磨和雄 校長先生にインタビューして参りましたので、ご報告いたします。

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志磨和雄校長先生(左)と加藤武志教頭先生(右)と私です。



1 はつしば学園小学校の特徴 をお聞かせください。

大阪初芝学園として、「夢と高い志 挑戦 そして未来創造」をキーワードに、日々教育活動に努めさせていただいています。
少し過激ではありますが、「挑戦」という言葉の中に本校の教育に対するスタンスを見ていただければと思っています。子ども達にプラスになることを 絶えず追い求める中で、新しいことにも積極的に取り組んでいく姿勢を有しているつもりでいます。例えば、若い教員達の発案から、昨年度より全校的な取り組 みとして縦割り活動を始めています。これは児童の命名で「レインボータイム」と名付けられました。当初は大縄跳びやミニゲームなどを校内で行っていました が、活動の幅をドンドンと広げ、この5月には「レインボー遠足」として校外活動を実施し、オリエンテーリング等を行ってきました。「前向きに」「力をあわ せ」教育活動を進めさせていただいています。

 本校は「基礎学力の定着」「しつけ教育の重視」「国際性の育成」「気力・体力の練磨」とい う4つの大きな柱を基盤としていますが、中でも特徴的なこととして「国際性の育成」のもとに進めさせていただいている英語教育があります。本年度より、改 訂された学習指導要領が全面実施となり、全ての小学校の5・6年生において週1時間の英語学習が義務付けられています。しかし、英語という言葉の学習を進 めていくにあたっては、より年齢の低い、「耳の柔らかい」時期から始めることが大切なのではないかと考えます。本校においては、1年生から6年生までの全 学年において週2時間の 英語教育を行っています。さらに、英語の時間は学級を2つに分け、それぞれにネイティブが入り、まさに英語のシャワーを浴びるこ とになります。 しっかり「聞く」ことから始め、そして「話す」、5・6年生において「読む・書く」の学習を取り入れているところです。 今や、1つの国で終わることがない時代となっています。将来に必要となる生きた英>語力を身につけることは、間違いなく重要なことと考えています。

 

 

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        英語の授業の様子


 2 学習面の特徴をお聞かせください。

 学習、学力をつけるということは、当然のことながら学校教育の要であると言えます。ただ、1年生から6年生までが在籍する小学校においては、その発達段階に 応じた学習方法・学習スタイルも必要です。低学年においては、リズムやテンポのあるモジュール学習が有効です。そのもとに子ども達は、音読・暗唱、百ます 計算、百玉そろばん、カード学習などを行っています。教室の方からは、子ども達の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」といっ>た元気な声が聞 こえてきます。また、百人一首もどんどんと得意になっています。 言葉の意味は再度出会った時となるのですが、言葉の響きがドンドンと脳の活性化に結びついていきます。 反対に、高学年においては、じっくりと考え取り組むことに焦点を当てています。算数や国語においては「習熟度別」に学習を行ったり、教科書をはなれ、レベ ルの高い問題にじっくりと取り組む「教科ゼミ」の時間を設定しています。また、放課後には、希望する児童に対して75分の「ロング学習」を実施していま す。 その子どもに応じた学習、その子どもに適した学習が効果を高めていくポイントであると言えます。

 

 

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     給食の様子です。可愛い帽子。


 3 行事面の特徴 をお聞かせください。

年間を通した中での大きな行事としては、運動会と音楽発表会があります。 音楽発表会は、泉北のビッグアイという大ホールをお借りして、学年ごとの発表を行います。12月の当日は素晴らしい舞台設定の中で、各学年が練習を重ねて きた合唱や合奏を心行くまで聴かせてくれます。  また、本校の4つの柱の1つに、気力・体力の練磨ということがあります。これは子ども達にいろいろなことを、実際に体験する中から学んで欲しいと思ってい るということです。宿泊学習は3年生から始まります。4・5年生は夏に2泊3日の宿泊学習を行うとともに、2月には2泊3日でスキー合宿を行います。6年 生は、修学旅行として、例年は3泊4日で6年間の英語学習の集大成として福島県のブリティッシュヒルズへ行っていました。本年度は東日本大震災のために、 延期となっています。

 

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          明るい校舎


4 どんな子どもに育ってほしいですか。

 こ れは本校の教育方針に関わってくることですが、「学ぶ力としつけ」という言葉を本校はキーワードとしています。 「しつけ」という言葉の中に、しっかりとした社会性を身につけてもらいたいという強い思いがあります。子ども達は将来の社会、将来の日本、将来の世界を 担っていく人材です。決して自分一人で生きていくことはありません。その中でぜひとも社会性を身につけた人として成長をし、活躍をしてもらいたいのです。 その基盤となるものは、本当に身近な所にあります。至極当然のこととして、あいさつが自然にできる、整理整頓が普通にできる、マナーとしての集団生活がで きるということなどです。 当たり前の事を当たり前に行いながら、素晴らしい自分の持てる力を発揮できる人として社会で活躍をしてもらいたいのです。

 

 

CIMG1349アスレチック広場。児童の人気ナンバーワンスポットです。


 5 最後に、入学を希望してくださる保護者へのメッセージをお願いいたします。

 もし、本校を希望し入学をしてくれることになると、あなたに元気な学校生活を送ってもらうことになるでしょう。 同時に、学校は、あなたからも大きな元気を受けることだろうと思います。 元気で、活気のある学校生活を一緒に送りましょう。

 

 

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はつしば学園小学校のホームページはこちらです。


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