立命館小学校

◆浮田恭子 校長先生インタビュー (2012.12.7)

 

 

立命館小学校

                  浮田恭子校長先生

立命館小学校のホームページはこちらをご覧ください。

立命館小学校の2013年度入学試験は10月20日に実施されました。親子面接は、入学試験日以前に済ませています。浮田恭子校長先生に今年度の入学試験について伺って参りましたので、ご紹介いたします。

「立 命館小学校の入学試験は振り落とすための試験ではなくて、お子さんの良いところを見つけるための試験に変化しています。今年度の競争率は約2倍、男子の志 願者が多かったですね。実は、昨年も男児の志願者が多かったのですよ。これまでは、立命館小学校のマニュフェスト(=これからの姿)に賛同して志願してく ださる方が多かったのではないかと思いますが、最近は立命館小学校の現在の活動を見て入学を希望する方が増えてきたように思います。1年間の総イベント参 加者は3000人を超えています。10数回参加して下さっているご家庭もありました。こうした立命館小学校のイベントを通して、立命館小学校が目指してい るものをしっかり理解してくださった上の志願ですから、入学したのは良かったけれど、立命館小学校の方針と合わないために、安心した学校生活が送れないと いった問題は起こらなくなりましたね。また、専願率が高くなったことも辞退者が少ないことも、その証だと思います。


昨年の入学試 験内容は、「ペーパーテスト」、「運動」、「行動観察」の3分野でした。この内、ペーパーテストは「ことば・せいかつ」と「かず・かたち」の2つに分けて 出題していましたが、今年は1つにまとめました。ですから、お子さんの移動時間は少なくなったのですが、「運動」で時間をとってしまい、お迎えの保護者の 方々にはご心配をおかけすることになってしまいました。「行動観察」は、男児女児ともに「お弁当作り」でした。あらかじめ印刷されていたウインナーのタコ を切り取って、お箸を使ってお弁当に見立てたものに入れました。ほかには、お豆(小スーパーボール)やおにぎり等もお弁当に入れました。親子面接のとき に、お子さんに「幼稚園や保育園でお友達と遊んでいる絵やお勉強をしてるしている絵」(15分間、鉛筆)を描いていただき、その絵について子どもたちとお 話しをしたのですが、こどもって可愛いですね。楽しいお話しがたくさんできました。」

以上です。浮田恭子校長先生、ありがとうございました。

 

 

◆浮田恭子校長先生インタビュー (2012年 6月6日

浮田恭子校長先生が、2010年に立命館小学校の校長先生に着任されて、早くも2年が過ぎようとしています。浮田恭子校長先生にとって、この2年はどのような日々だったのでしょうか。そして、これからの取り組みについて、お話を伺いましたのでご報告いたします。

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   立命館小学校校舎 楠の緑が鮮やかでした。
CIMG3838「アンネのバラ」が咲いていました。少し、いただいて帰りました。

「アンネのバラ」は「アンネの日記」を読んで感動したベルギーの園芸家ヒッポリテ・デルフォルヘ氏が作出した、咲いたときは黄色、日がたつにつれてピンクに変化する特殊なバラです。
“souvenir d'Anne Frank”(アンネ・フランクの形見)と命名され、アンネの父であるオットー・フランク氏に贈られました。~中略~ アンネの父親であるオットー・フラ ンク氏は、彼女が願っていた“平和への想い”をどうにかして残したい、世界中に伝えたいと思い、それをバラに託し平和の象徴として育ててきました。本校で も、アンネの平和への願いを受け継いで「アンネのバラ」を大切に育てています。」 ~立命館小学校のホームページから~
「アンネのバラ」についての詳細は立命館小学校のトピックスをご覧ください。


CIMG2451英語の授業です。
けいkids+教室にも立命館小学校の生徒がいるのですが、
皆さん、英語を聞き取る耳は素晴らしいです。


立命館小学校では、今年、新しくリーフレットを作成しています。その中に是非ご紹介したい児童のエピソードがあるので、ほんの一部ですがご紹介します。

「ぼくたちが、明日の世界を作っていく。」

立命館小学校 4つの柱
      確かな学力を育てる教育 
        真の国際人を育てる教育   
          豊かな感性を育む教育    
            高い倫理観と自立心を養う教育  
          

確かな学力を育てる教育についての児童のエピソードは、
「1 年生から夢中になっているのが、ロボティクスの授業です。レゴを使ってロボットを組み立てたり、パソコンを使ってデザインやプログラミングに挑戦したり、 ロボットを動かすうちに、センサや回線についてもくわしくなりました。思い出に残っているのは、4年生の時、動物のロボットを作ったこと。僕は友達といっ しょにカブトムシを作りました。こだわったのは、角や足を動かせるように工夫したところ。みんなの前で動かし、プレゼンテーションも上手にできました。」 (5年生 男児)

真の国際人を育てる教育についてのエピソードは、
「ワールド・ウイークで、立命館アジア太平洋大 学(APU)から、ベトナム、タイ、パプアニューギニア、バングラディッシュ、ウズベキスタン、ケニア、中国、韓国などいろいろな国の大学生が来て、いっ しょに授業を受けたり、交流したりしました。英語の授業を思い出して英語で話しかけてみたら、自分の言葉が通じてうれしかった!文化交流会では、世界各国 の民族衣装やダンスを見て、日本との違いにびっくり。いろんな国に行ってみたいという気持ちがわいてきました。」 (3年生 女児)

豊かな感性をはぐくむ教育についてのエピソードは、
「陶 芸、絵画、工作・・・いろんなことに取り組む図工の時間が好きです。作品ができあがると、毎回必ずみんなで見せ合い、いいところを探し合います、友達の作 品を見て、「おもしろい形だな」と思ったところを、次の作品を作る時の参考にしたり、友達に自分の工夫したところを教えたりするのも楽しい。この間の陶芸 の時間には、お茶碗を作りました。ろくろを使って形を作り、焼成窯で何時間も焼いて完成させます。できあがりには大満足。今、家で食事の時に使っていま す。」(4年生 女児)

高い倫理性と自立心を養う教育についてのエピソードは、
「立命科の授業では、自分の生き方 や周りの人の気持ちを考えることについて学びます。3年生の時には、クラス全員の名前に使われている文字をつなげ、みんなが「絆」で結ばれていることを確 かめました。印象深いのは、介助犬総合訓練センターの訓練士さんと介助犬が来てくれた授業。介助犬を必要とする人の生活について話を聞き、さまざまな境遇 や立場の人のことを考える大切さを学びました。それからは自分の周りのことも「心のバリアフリー」を意識して考えるようになりました。」(4年生 男児)


CIMG22106年生の習熟度別算数授業の様子(昨年度のものです)

浮田恭子校長先生のお話をご紹介します。

校長先生として、3年目に入りましたが、初等教育についてどのような感想をお持ちですか?
立 命館小学校の4つの柱に基づくさまざまな教育の営みを通して、「小学校のときにしか育てられないものがある」という事を実感しています。立命館学園の大学 は112年、中学・高等学校は107年も教育の営みを経ていますがそれでも、初等教育は新鮮な発見に満ち満ちていますね。初等教育は奥が深く、それだけ子どもたちの可能性も広いです。
この可能性の広い子どもたちに、立命館小学校ができる事、しなければならない事を考え続けていますが、今は、とくに、立命館小学校の4つの教育の柱でもあります「真の国際人の育成」について、取り組みを強化する必要を感じています。
立命館小学校の児童が、こ のグローバル社会で生き、社会に貢献するためには、英語力は勿論のこと、小学校の時代から世界を身体で感じ、自分の心で受けとめ発信していくことが大切だ と思うのです。「真の国際人の育成」の観点から、7月7日(土)に「立命館小学校 国際教育フォーラム」~私たちが目指す[未来型国際人]の育成~を、立 命館大学朱雀キャンパスで行います。
是非、皆様に聞いていただきたいと思います。





今年度の変更点について教えてください。
「1つは、1~4年生の算数について変更しました。授業時間数は昨年と同様ですが、演習と計算の時間を取り入れて、学力の定着を図っています。その上で、まだもう少し手をかけたいと思う児童には、7コマ目で補習をしています。
2 つ目は、これも算数についてですが、5・6年生の算数において、2クラスを3講座に分けて、「基礎から積み上げていく学び」と、さらに「応用問題に取り組 むことで基礎を固める学び」を選択できるようにしています。6年生の算数の授業では、中学数学の分野にも取り組んでいます。たくさんの子どもたちが、自ら 目標をもって意欲的に学んでいます。
3つ目は、漢字学習です。2年生以上では
、ゴールデンウイークまでに、当該学年の漢字の学習を済ませました。この短期間で、完璧に覚えさせようというものではありません。これからの先の学習において、熟語を学んだり文章を書いたりする中で、100%の定着、習熟を目指します。」

以上です。浮田恭子校長先生、ありがとうございました。

 

立命館小学校は、ますます目が離せない学校になりそうです。

これまでにけいkids+ブログでご紹介した立命館小学校レポートはこちらをどうぞ。



子どもの笑顔を守りたい。幼児教室けいkids+の心です。

 

 

浮田恭子校長先生インタビュー (2010年 9月13日)

 

立命館小学校 浮田恭子校長先生に会いに行って参りました。

校長先生として、初めての児童募集活動を経験された感想をお聞きしたくて会いに行きました。

 

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        浮田校長先生と私


 

その時にうかがったお話をご紹介いたします。

 


 

新米校長である私としては、初めての経験でしたので、発見、感動、そして身の引き締まる思いを体験した日々でしたね。広報活動そして募集活動を通して、保護者の皆様、とりわけお母様方のお子さんに対する愛情・期待を目の当たりにしました。そして、教育の入り口である小学校でお子さんをお預かりするこ とに対する責任をますます実感しました。

募集活動全体の感じとしては、少し手応えはあったと思います。さまざまな行事の参加者も増えていますし、立命館中学校・高等学校が2013年に京都伏見区から長岡京市に移転する事になる事が影響したのか、大阪府高槻市での説明会にもたくさんの方が参加して下さいました。

4 月に校長に就任してからもう半年が過ぎようとしていますが、副校長の荒木先生や入試部長の先生方と約30回ほど、皆様の前で立命館小学校の事をお 話しさせていただきました。皆さん、熱心にきいてくださいました。先ほども申し上げましたが、お父様、お母様方のお子さまに対する愛情・期待には感動いたしました。そのお母様方の期待に応えるために立命館小学校はつねに改革していきたいと思います。

今年は、例年以上に、子ども達がどんな姿勢で学習に取り組んでいるか、その中できちっと学んだ事が定着しているかを、学校全体で見ています。その意味では、学習に対する姿勢は厳しくしていると言えるかも知れません。

今 年初めて中学校へ送り出しましたが、中学校との接続は大変スムーズに行き、卒業生も頑張ってくれています。中学校との連携をさらに進めて、子ども 達の力を伸ばして行かなければ、と思っています。出願開始日の9月21日まであと少しありますので、最後まで広報活動をするつもりです。

夏 休みがおわって、4月に入学した生徒達が一人も欠けずに登校してくれた姿を見ると、胸がいっぱいになりました。私は登校の時に校門に立ちますが、 立命館小学校の子どもたちの笑顔に元気をもらっています。笑顔で登校し、笑顔で名残を惜しんで下校していく子どもたちを見ていますと、いずれ社会を担うこ の子どもたちをどう育てるかを心に問いかけない日はありません。

学校説明会などで、学校のシステムなどはお話しできますが、私はそれ以上に、この子どもたちの笑顔を見ていただきたいですね。

 


 

そうですね。子どもの笑顔がその学校を1番現していますよね。

学校選びは、子どもの笑顔で決める事が正しいのかも知れませんね。

 

立命館小学校のホームページはこちらをご覧ください。



子どもの笑顔をまもりたい。幼児教室けいkids+の心です。

 

 

◆浮田恭子 校長先生 インタビュー (2010.5.13)

2010年 5月13日 京都 立命館小学校 浮田恭子 新校長先生にお会いしました。

今回は、学校生活、授業のこと、入学試験についてご紹介いたします。

     浮田恭子校長先生と私

 

 

今春(2010年4月)から、学校生活や学習において変更した事があるとお聞きしましたが・・

1、 開校以来掲げてきた教育の4つの柱(確かな学力、真の国際性、豊かな感性、高い倫理観)をさらに充実する学校生活を実現するためにいくつか変更を行いまし た。そのうちのひとつとして中休みを15分から20分に延長しました。15分間はしっかり遊んでリフレッシュし、延長した5分で教室移動をしたり、授業の 用意をして心を落ちつける事が出来るようにしました。また放課後の時間を自由遊びや補習等に有効に使うために、最終下校時刻を15分延長しました。

2、しっかり一日の学習の定着を図れる様に、全学年で「寺子屋」の時間を2コマにしました。「寺子屋」の時間は、教師と生徒のより深い信頼関係を築く時間でもあります。寺子屋の時間に引き続いて適宜放課後補習や補講も行うことにしました。

3、算数の授業において「全学年ティームティーチング制度」を取り入れました。これは、1クラス30人の一人ひとりの学習進度に対応する為のもので、一人ひとりの児童の理解を確実にするために2人の先生がクラスに入り、細やかな指導をしていきます。

4、学年当初の会議で、一日のありとあらゆる時間を活用して個別学習支援や補習を行うよう確認しました。学習は学校内でフォローしていますので、保護者の方には安心していただけると思います。

5、「学習者中心の教育」をますます強化するために教員研修会を設けました。そこでは、先生方が「気づきのある授業」をするためのアイデアを出し 合って研究しています。学習者中心の授業の中で、子ども達は「発見」と「創造」を学んで行くのです。インプットだけの授業ではなく、アウトプットを大切に する授業をしていきます。

浮田先生は、1991年に中学校の英語の教員として立命館学園に入られたそうです。その後、中等教育部において、中高一貫教育に携わってこられまし た。そして、小学校からの16年をかけて、21世紀の国際社会に求められる有為の人間を育成しようとする、立命館学園の壮大なプロジェクトに、小学校設置 準備室長として参加されたのだそうです。

 

浮田先生は、「小学校から預かって立派な人間に育てるというのは、とても大きなチャレンジ です。でも、日本の教育を振り返ってみますと、1980年代は世界から高い評価をもらっていましたが、今は課題が多いのではないでしょうか。今日までの日 本の教育政策のうち、出来たこと、出来なかったことが明らかになってきたように思います。そんな中で、私学らしい、そして立命館学園らしい人材を育成でき ることは非常に魅力的な取り組みです。立命館学園の一貫教育は、教育本来の目標である「大いなる夢」への挑戦であると考えています。教育の入口から社会へ の接点までのプロセスに関わるということはどういうことなのか。小学校から大学、大学院までを擁する立命館学園として、小学校のあるべき姿を追求しなけれ ばいけません。グローバル化した現代社会において役立つ社会人を育成しようとすれば、やはり小学校からの教育が必要になってくると思います。」と、明るい 顔で話してくださいました。

 

最近、人の話が聞けないお子さんが増えていると言われていますが、浮田校長先生はどう思われますか?

「確 かに、小学校の児童に限らず、人の話が聞けないお子さんが増えていると思います。その原因のおおもとをたどれば、今のこの国の状況にいきつくのではないで しょうか。未来に展望が見いだせない、むしろ不安の方が大きい、そういう中で子どもたちは、ゆっくりと「聞いてもらう」という経験が十分でなく、むしろ指 示されて動いたり、より失敗の少ない道を選ぶような雰囲気がつくられていると思います。社会不安の反映でしょうか。人と人との「FACE TO  FACE」の関係も不十分になっています。

もう一つの原因として考えられるのは、子どもたちのことを考えるがあまり、私も経験があるのですが、親がつい先回りをして道をつけてしまい、子どもが主体的に考えるということが不十分になっているような気がします。

色々 と不安なことは多い世の中ではありますが、わが子の言葉をしっかり聞いてあげること、その言葉の向こうでわが子がどんなことを考えているのか汲み取ろうと してあげること、そういう中で「聞いてもらえる」という安心感をもって育ったお子さんは、学校の先生やまわりのおとな、突然出会った他者の話も聞けるよう になるのではないでしょうか。小学校は基本的に集団で学んでいく場です。人の話がしっかり聞ける、ということは、スムーズに学校生活を始めていく上で、と ても大切なことだと思います。」

 

立命館小学校へ入学をお考えの保護者の方にメッセージをお願いします。

「子 どもの可能性は無限です。まず、そこを信じていただきたいと思っています。その上で、先ほどもお話しましたが、人の話を聞くことは教育の基本姿勢だと思い ます。そして、自分なりにチャレンジする心が必要です。"知っているわ!"ではなく、"素直な気持ち"が大切です。立命館小学校では、全学年『モジュール タイム』を設けています。1年生には、この『モジュールタイム』で、"学びの型"を教えていますので、入学前の"先取り学習"は必要ありません。入学後の 英語学習に関しても、一年生から独自のカリキュラムに基づいてしっかり指導していきますので、ご心配していただく必要はありません。」

 

浮田校長先生は、入学試験についても、見直しするおつもりの様でした。

受験希望の方は、注意が必要です。

立命館小学校は、ますます素晴らしい学校になりそうです。しばらくは、目が離せません。

 

 立命館小学校のホームページはこちらです。


子どもの笑顔を守りたい。 幼児教室けいkids+の心です。