聖母被昇天学院小学校

坂本清美 校長先生 インタビュー (2009.7.25)

 

2009年7月25日


大阪府箕面市にある 聖母被昇天学院小学校に行って参りました。

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坂本清美校長先生と私

 

校長先生は、坂本 清美先生です。初めての女性校長先生へのインタビューでした。

聖母被昇天学院小学校は、「女性は家庭と社会を築いて行くための大切な存在である。」という、 キリスト教の教えに基づき創設された女子校です。1学年60名の小さな学校です。でも、大きな愛に満ちあふれた学校です。   


心に残る坂本先生のお話を紹介します。

 


 

社会の基盤を作る女性を作りたい。社会の基盤は、家庭だと思います。愛のある家庭を築く事で、社会を変えていけるのではないでしょうか。子育ては、根気がいります。工夫が必要です。それは、母親自身が自分自身を発見し、磨いて行かなければ出来ない事です。


こ れだけは通す!!!という子育ての方針を、いかに通せるか。子どもとの駆け引きです。絶対 に譲らないことを、子どもに伝えることは難しいです。でも、そうしないと、子どもは善悪を体得して行きません。貫き通すことが大切なのです。そのために は、母親も自分をしっかりもって、見つめ直していかなければなりません。本校は、それが出来る女性を育てていきたいと考えています。


私の好きな言葉があります。「愛は、分ければ分けるほど増えていく唯一のもの。」です。愛は、分ければ分けるほど、自分の中にも周りにも増えていくものなんですね。

 

社 会に貢献出来る女性を育てて行きたいと思っている学校であれば、働くお母さん達を応援するのは、当たり前!と考えまして、アサンプションアフタースクール を設けました。本来なら、1~2 年生は早く下校するのですが、授業終了後、2時50分から4時40分まで本校内で預かります。安全な学校の運動場で遊んだり、「お話会」でシスターのお話 を聞いたり、課外活動をします。勿論、自主勉強会もあります。下校は安全のために、5年生・6年生と一緒に帰ります。

 

お仕事を持つお母様方を少しでも応援したいと思っています。

 




以上です。

 

坂本先生に、今時の子どもについてよく言われている3つの特徴、「考えられない。」、「話が聞けない。」、「生活習慣が身に付いてない。」について、お聞きしてみました。


坂 本先生は、「考えられなくなったのは、子どもに選ばせる事が少なかったのが原因かも知れませんね。日常生活も、人生も、親がお膳立てをしてしまう。遊びの 中で、工夫することもありません。与えられた物ばかりの中で遊ぶだけです。安全面の問題もあるでしょうが、公園で子どもだけで遊ぶ事がありません。自分た ちでルールを作る事もありません。考える経験が不足しているのではないでしょうか。

 

話 が聞けないのは、生活の中で雑音が多いのが原因かも知れませんね。静かな中で、お母さんと話すことがありません。常にテレビや音楽が流れていて、音を聞き 流す習慣が付いたのではないでしょうか。静かな中で、音に敏感になる環境を作ることが、話しを聞く習慣を作るのかもしれません。

 

生活習慣が身に付いていないお子さんが増えたという印象は、本校ではありませんね。女子校だからかもしれません。」と、答えて下さいました。

 

学校パンフレットの中に、好きな言葉を見つけました。

「好奇心の芽は、愛の中で育まれます。」

本当にそう思います。心から、そう思います。

 

 


子どもの笑顔を守りたい。幼児教室けいkids+の心です。