箕面自由学園小学校

◆津村正男 校長先生 インタビュー (2012.6.20.)

2012年 6月20日

大阪府箕面市にある「箕面自由学園小学校」は、今年4月に原 誠治校長先生が退任されて、津村正男先生が校長先生 に就任されました。津村正男新校長先生の「新箕面自由学園小学校構想」をお聞きしたくて、出かけてまいりました。津村校長先生にお聞きした新構想をご報告 いたします。

箕面自由学園小学校のホームページはこちらをご覧ください。

     津村 正男 校長先生

公立小学校に20年務められた後、箕面自由学園小学校に入られ、
昨年は副校長先生を務められました。
長年、体育の指導をしていらっしゃったからか、とても姿勢の良い校長先生です。



津村正男校長先生のお話をご紹介します。

「箕 面自由学園は創設以来、「知育・徳育・体育」の全人教育を目標とし、英語を基にした国際教育に力を入れてきました。そして、『学力』の定着は当然ですが、 同時に磨かれた『人間力』を持ち、「教養高い社会人の育成」に力を目指してきました。「教養高い社会人」を育てるためには、教育の入口である小学校におい て、児童一人ひとりの可能性を見つけ、見守り育てることが大切だと思っています。

全人教育の観点から、第一の学力と第二の学力の両方を教育の中心において、児童を指導してまいりました。こうした教育環境を整えることで、子どもたちはすくすく伸びていきました。そして、その成果として、学校大好き、お勉強大好き、お友達大好きの児童が育ちました。

私は、子供たちに教えるという教育より、子どもたちにに学ばせる、同時に子どもたちから学ぶことを大切にした教育をしたいと思っています。そして、これからの箕面自由学園小学校は、「未来へリンクする新しい教育」を目指します。」

箕面自由学園は、およそ50,000㎡の広大で、
緑豊かな丘の上のキャンパスは、自然環境の恵まれています。
学園内には、400種類の樹木、植物があるそうです。


箕面自由学園小学校の教育方針は「GROW & UP より高い育ちへ」です。

確かな学力「第一の学力」+豊かな情操「第二の学力」=学力×人間力=より高い育ちへ

「第一の学力」・・・確かな基礎学力
基 礎学力がしっかり身についていないと、学力は伸びません。基礎をきちんと定着させるために、本校では独自の学習指導計画を編成し、充実したわかる授業を実 践しています。さらに、基礎の徹底を図るためにプラクティス・タイム(P・T)による漢字力、計算力の定着。毎朝10分間の読書による読解力、集中力の育 成。チャレンジ・タイム(C・T)による発展や補習。長期休みの補習・講習会などを行い、わかったよろこびが味わえる学習指導を実践しています。そして、 基礎学力を基に応用・発展的学力、即ち中学受験学力の伸長への取り組みを実践しています。

 

「第二の学力」・・・豊かな情操

子ども たちが高い育ちをするためには、まず豊かな情操を培うことが大切です。これは人間形成の基となるものです。基礎的な生活習慣、礼儀、思いやり、公徳、気 力、体力などが培われることで、人としての成長とともに学力をも伸長させます。よって、本校ではこれを「第二の学力」と位置づけ、「箕自の子ども、七つの がんばり」と題して毎日取り組み、「第一の学力」とともに重要な実践をしています。
「七つのがんばり」とは、「礼儀」、「品位」、「思いやり」、「学習の基本」、「身だしなみ」、「気力と体力」、「公徳」の七つです。

~学校パンフレットから~

2012年5月15日に開かれた「教育関係者用学校説明会」の様子
中央が津村正男新校長先生です。


「未来へリンクする新しい教育」について詳しくお聞かせください。
「箕面自由学園小学校は未来へリンクする新しい教育の出発点として4つのことを推し進めてまいります。
第一の「新しい出発」は、 本校はこれまで体験と実践を基盤とした「ふれあい教育」を大切にして参りました。そして、第二の学力としての情操教育も大切にしていましたので体験学習の 行事は多かったのです。しかし、行事が多すぎて、学習進度に影響が出る時もありました。学習と行事と情操教育のバランスが難しくなってきたのです。そこ で、この点を改善します。例えば、5年生は「ふるさと体験学校」として、岡山県美作市に年に3回出かけていましたが、7月のホームステイを取りやめること にしました。そして、行事を取りやめてできた時間を、もっと子どもたちと向き合うことにしました。
基礎学力プラス応用・発展的学力をこれ以上に明 確にしていきます。体験学習をスマートにした時間を用いて。基礎学力の定着をはかり、5・6年生は国語・算数を習熟度別学習に、担任とさらに1名の指導者 が授業に入ります。そして、放課後のチャレンジタイムを継続致します。現在、このチャレンジタイムは強制ではありませんが、学年の三分の一の生徒が参加し ています。また、昨年は長期休業中にコース別学習会を開きました。非常に好評でしたので、今年度も実施する予定です。

第二の「新しい出発」は、『行儀日本一』を箕面自由学園の全体目標とし、『第二の学力』を小学校の目標とします。「第二の学力」はこれまでの「豊かな情操~七つのがんばり~」の中から、
◎気持ちの良いあいさつをします。
◎きれいな言葉を使います。  
この二つに重点をおいて、≪躾の徹底≫を図ります。まずは、私たち教師がお手本を示します。

第三の「新しい出発」は、これまでの課外活動に加えて、「箕面自由学園アフタースクール」(学童保育)を6月から開設いたします。活動の概要は、
①対象学年 1~6年
②場所 小学校東館1F教室
③開設期間 通常月 放課後から19:00まで  長期休業日9:00~19:00まで
④活動内容 宿題・軽食・読書・創作活動・運動タイム等 使用料金は有料です。
お迎えに来ていただいてもよろしいですし、お迎えがない場合は指導員が駅まで送っても行きますので、ご安心ください。

第四の「新しい出発」は、
①特色有る教育課程の再編成
②内部の充実(教師力アップし、本校の独自性を確立します。)
③教育環境の整備・・・夏休み期間中に、教室・空調関係をリフォームします。
これらの、4点について「新しい出発」を図ります。」



今年度の入学希望者へのメッセージをお願いします。
「入 学試験では、プリント考査の点数だけでなく、頑張るねばり強さや、相手のことを思っての行動の有無、前向きな姿勢を持ち続けられるか等をみせていただきま す。また、基本的生活習慣、年齢相応の発達状況等も見せていただきますので、ご家庭の躾が大切だと思います。こうしたことができるお子様であれば、入学後 必ず伸びますね。ですから、そういうお子さんに入学していただきたいと考えております。
今年度の考査内容は昨年と同様で、1 面接、2 数量・図形など、3 記憶中心問題、4 言語中心問題、5 絵画中心、6 運動、7 行動観察7つの観点から総合判断させていただきます。
しかし、平成26年度の入学試験は変更する考えです。」

以上です。津村正男校長先生、ありがとうございました。


26年度入試制度に変更があるそうです。現在、年中児さんをお持ちの方はご注意が必要です。

 



子どもの笑顔を守りたい。幼児教室けいkids+の心です。

2011年5月6日 

大阪箕面市にある「箕面自由学園小学校」を訪ね、原校長先生にお話を伺って参りましたので、ご報告いたします。


CIMG0146          原校長先生

 

CIMG2056 この坂の上に小学校があります。素晴らしい環境ですね。


2009年5月に、原校長先生にインタビューしてから、早くも2年が過ぎました。この2年の間に、原校長先生は西日本私立小学校連合会の会長にも就任されて、ますますお忙しくされていました。


今回のインタビューでは、箕面自由学園小学校のこの2年間の変化をお聞きしてみました。



変 化の一つは、昨年から、放課後の活動として、学園のゴールデン・ベアーズのコーチによる指導で、1年生から6年生までの希望者で、週1回の活動をするチ ア・リーダー部を創部しました。ただ、1年生は学校に慣れることが先決ですから、1年生の参加は2学期からとしています。でも、1年生さんたちは待ちきれ ないようですよ。1~2年生だけで40人以上の児童が入部を希望しています。このほかにも、今年から英語の歌を通して英語の力を育てることを目的とした 「英語の歌」教室(1~2年、3~6年)や、英検を目指す勉強をする教室、リコーダーアンサンブル教室が出来ました。どの教室も人気でして、たくさんの児 童が参加しています。これらはみな無料で受けらます。



変化の第2は、昨年度、中学進学において85%の児童が第1志望に合格したことで す。箕面自由学園では、内部中学を希望する児童には、一定の基礎学力が身についていれば校長推薦が付きますし、また、希望する外部中学を受験することも出 来ます。5、6年生には、午後の学習を発展的学習の時間とし、受験学力の伸長を図っていますし、放課後のチャレンジ・タイムでは、さらに自主的に学習を深 めることが出来ます。これらの学習の効果によって、第1志望校への進学を果たしたのだと思います。しかし、受験学力の伸長とともに、箕面自由学園がこれま でずっと大切にしてきた、「確かな学力」を第1の学力として大切にしながら、同時に「豊かな情操」を第2の学力として、より高い育ちを目指してきた結果で はないかと考えています。
子どもたちが高い育ちをするためには、まず豊かな情操を培うことが大切だと考えています。情操面が育ってからこそ確かな学力が身につくのだと思うのです。



そして、体験と実践を大切にしています。机上の学習にとどまらない実践を通じた学習や、実験・観察・ものづくりなどにおける「やってみよう」という姿勢を大 切にしているのです。それは、体験や実践を単なる遊びではなく、学びをより確かにし、理解を深めるものととらえているからです。こうした、本校の教育姿勢 が子どもたちをより高い育ちへと導いたと証明されたのではないかと考えています。合格した中学校もかなり難しいところばかりでした。大阪星光学院、高槻、 清風、甲陽学院、同志社、洛星、洛南付属、西大和等に進学しています。
この2点が、この2年間の大きな変化ですね。



CIMG2055広い校庭。学園全体の敷地はおよそ43000㎡だそうです。


原校長先生は、西日本私立小学校連合会の会長を務めていらっしゃいます。これからの私学についてのご意見をお聞きしました。

 




私 学は、この個性の時代において学校独自の教育を行っています。画一的な特色のない教育ではなく、それぞれの学校の建学の精神に基づき、魅力のある教育を 行っています。そこを理解していただきたいと思います。建学の精神、独自の教育方針、高い学力、情操面のケア、しつけ、教師の質、行事面の充実、子どもた ちの安全を守るといった教育環境が整っている学校が私学なのです。独自の教育カリキュラムをもち、公立小学校では経験のできない授業があります。こうした 魅力のある学校で学ぶことは、お子さんの人生にとって絶対にプラスになると考えています。
これから、各私立小学校においては公開授業、体験授業、学校説明会、入試説明会等の様々な行事が始まります。是非、ご参加いただきまして、私学の素晴らしさを実感していただきたいと思っています。



箕面自由学園小学校は、小鳥の鳴き声は聞こえますが、車の音は全く聞こえません。それは、現代では珍しいことではないでしょうか。素晴らしい環境ですね。



子どもの笑顔を守りたい。幼児教室けいkids+の心です。

 

 

 

2009年5月20日 

 

箕面自由学園小学校 原校長先生にお会いしました。

 

CIMG0148

     原校長先生と私


箕面自由学園小学校は大阪豊中市にある私立小学校です。今日は以前から親しくさせていただいている原校長先生にお会いして、「小学校受験家庭に伝えたいこ と」等をお聞きしてきました。楽しいお話が続き、気がつけば2時間も過ぎていました。私は、箕面自由学園さんの電話対応がいつも丁寧で優しいところを素晴 らしいと思っていました。あぁ、この学校なら安心して我が子を預けられるなと思える優しさなのです。そして、いつもにこにこと生徒さんに話しかけている原 校長先生にお会いして、ますます箕面自由学園は素敵な学校だなと思いました。



以前、箕面自由学園に通っていた生徒さんを受け持っていた時 のことです。その生徒さんは、毎朝7時に学校に到着するのだそうです。早く学校に行きたくて行きたくてたまらないのだそうです。そうして、校庭でみんな を出迎え、遊びたいのだそうです。残念なことに、私にはそんな経験はありませんでした。そんなに楽しい学校ってあるんですね。羨ましいなと思いました。


「小学校受験家庭に伝えたいこと」についてお尋ねしたところ、

1、親がお手本を示して 良い悪いをしっかりおしえることが大切。
2、子どもの言いなりになることが愛情では無く、我慢させるべきところは我慢
させること。


と、 答えて下さいました。このような子育ての基本が出来ているご家庭のお子さんをお預かりしたいと、話して下さいました。本当にそうですね。受験塾に入れただ けでは駄目なんですね。ご挨拶・お片付け・お行儀・自分の身のまわりのことは自分で出来るか・お手伝いをしているか等の家庭のあり方が大切なんだと思いま した。

今、受験準備をしていらっしゃるご家庭の皆様、このことを忘れないで合格に向けて頑張って下さいね。


子どもの笑顔を守りたい。幼児教室けいkids+の心です。